Net伴って何?

Net伴(ねっとも)とは、宇治市・城陽市・久御山町を中心に、認知症の人と関わりがある又は認知症啓発活動をしている人・団体を応援する有志で集まった地域活動グループです。
皆さんの活動内容ややってよかったこと等を記事や動画としてFacebook・YouTubeなどで情報発信しています。

この活動を通じて

1.紹介した人・団体・活動のことをより多くの人に知ってもらい、認知症について興味・関心を持ってもらえる。

2.認知症啓発をしたい人・団体がNet伴を通じてより多くの人に向けて情報発信ができるようになる。

3.地域の中で認知症の人を偏見なく正しく理解し、伴に地域で暮らせる人が一人でも多く増える。

以上を目標に活動しています。

Net伴を始めたきっかけは?

認知症の人の生活をサポートする取り組みは宇治市・城陽市・久御山町(以下3市町)それぞれで行われています。一部の取り組みを紹介すると、認知症を正しく理解し認知症やその家族を見守り応援できる人を養成する「認知症あんしんサポーター養成講座」、認知症家族へのサポートを行う「認知症家族支援プログラム」、認知症の人が行方不明になった際に情報共有・連携する「高齢者等SOSネットワーク」、認知症の人の憩いの場となる「認知症カフェ」、ボランティアの認知症啓発部隊「オレンジロードつなげ隊」、認知症の人と一緒に地域を走るイベント「RUN伴」などが挙げられ積極的に取り組まれています。私たちNet伴実行委員会メンバーもこれらの活動にさまざまな縁でつながり、関わってきました。

活動の中から見えてきた課題

しかし、課題もあります。認知症あんしんサポーター養成講座の講師役を担う認知症キャラバンメイトの集会やオレンジロードつなげ隊の集会にて「自身の活動以外でどんな活動をしているか知らない」「どこでどのような方法で情報を発信したらよいか分からない」、「認知症啓発の講座を開きたくても相談できる人が周りにおらず、一人だけだと取り組む勇気がない」といった悩みや意見が挙がっていました。

3市町で様々な認知症啓発が行われているものの、
1.「自身が関わっている活動以外の情報が得られにくい。」
2.「自身や所属している団体以外のネットワークがあまり形成されておらず、相談や情報共有がしにくい」
3.「活動をしたくても認知症に関して興味・関心を持っている人が地域のどこにいるか把握が難しい」といった課題が挙げられます。

また、近年はコロナ禍によって、人が集まって学ぶ機会や人と人が直接合うことが難しくなっており、認知症啓発を行う上で大きな問題となっています。実行委員会のメンバーたちが参加を楽しみにしていた毎年行われているRUN伴もコロナの影響でまだ再開には至っていません。

上記の課題から、これまでの会合型の認知症啓発とは異なる、SNS等を活用した直接会合しなくても認知症啓発が行える場、認知症啓発を行う人同士のネットワークづくりができる場をつくる必要を感じています。

「いつかRUN伴のような認知症の人や地域の人が一緒に参加できる活動が再開した時、一緒に参加してくれる地域の伴(とも)を増やし、その人たちの横のつながりを作れるようなことをしたい。
想いをつなぐメッセンジャーになりたい。」

そんな想いを持った人たちが集い、始まったのがNet伴です。

Net伴実行委員会代表 荒川翔太